overview

Challenge

COVID-19以降、Zoomは教育やビジネスにおいてさまざまな場面において広く利用されるプラットフォームとなった。パソコンだけでなく、モバイルでの利用が可能であることは会議の場所や時間が影響しづらくなり、ユーザーにとって大きな利点である。しかし、Shneidermanの「8つの黄金則」に基づいて考察した際に、モバイルアプリはデスクトップ版やブラウザ版には見られないUI/UX上の課題が見られた。この問題に対し、よりユーザーが快適に使用できるよう改善策を検討しプロトタイプ作成まで行った。本プロジェクトでは、実体験や口コミサイトなどから3つの課題点に焦点を当て、他のプラットフォームの類似機能と比較した上で解決方法となる改善方法を検討した。その後改善プロトタイプを作成し、実際のアプリと自作プロトタイプ両方で課題となるアクションをしてもらい、比較した。特に今回は、【操作時間】【タスク成功率】の指標を用いて、正確にテストを行えるように注力した。

duration

2024/10

tools

スケッチ, Figma

task

  • 課題点の特定とその解決方法の検討

  • 他アプリのリサーチ

  • ワイヤーフレーム/プロトタイプの作成

  • ユーザビリティテストと分析

Results

モバイルアプリのUX改善においては、①小さな画面での文字とアイコンのサイズバランス、②テスト順序が結果に与える影響、③他アプリとの共通フローを取り入れる有効性、が重要な要素であるとわかった。ただテストをするだけではなくユーザーにバイアスがかからない状態で実行することが必要で、そのためには事前準備の段階でどのようなテストになるか想定しておかなくてはいけないと学ぶプロジェクトとなった。

Usability issues

Shneidermanの「8つの黄金則」の中で以下3つに関わる部分において課題を発見した。

  1. 【一貫性を持たせる】 個人リンクの作成が難しい
    ⇨参考にした他のアプリでは、個人の情報を見たい時は、インフォメーションマークから自身の情報について見ることができるが、Zoomではここで個人リンクを確認することができない

  2. 【ユーザーが操作をショートカットできる手段を用意しておく】会議中に“表示名”を変更するのが難しい
    ⇨パソコン版やウェブ版では自身の画面の右上か一部に三点リーダーがあり変更できるが、モバイルではそのUIが異なるため多いステップを踏む必要がある

  3. 【システムはユーザーの制御下におく】プロフィール写真を削除するオプションがない
    ⇨Zoomでは写真が登録されていないと人のアイコンのマークが表示され、一度写真を登録したのちにそのマークに戻したい場合は、写真を削除する必要があるがZoomではウェブ版でログインする必要がある

Proposed solutions

  1. ホーム画面の「新規ミーティング」アイコン下に小さな矢印を設置し、個人リンク作成時の混乱を回避
    Prototype

  2. 「表示名」の変更オプションを「参加者」セクションで自分の名前を選択するのではなく「その他」セクションに設置
    Prototype

  1. プロフィール写真の削除オプションを、プロフィール写真変更と同じ機能内に追加
    Prototype

Usability testing

method

課題 1 ・ 2… 操作時間
課題 3… タスク成功率

Targets

Tamwood carreerに通う3人のインターナショナル留学生 A, B, C

results

issue 1

ユーザーAは時間がかかり、BとCは改良版で短縮

特にモバイルアプリにおける文字とアイコンのサイズバランスの重要性が示され、単なる小さなガイドよりも、選択のための明確なボタンや機能を設ける方が望ましいと分かった

issue 2

ユーザーAとBは時間がかかり、Cは改良版で短縮

解決策自体は悪くなかったが、オリジナル版と改良版のテスト順序が結果に影響する重要な要素であることが分かった

issue 3

ユーザーの100%が成功

解決策は良好なUXを提供しており、その大きな要因の一つは、WhatsApp・Instagram・Googleといった他のアプリと同じフローを採用したことで、ユーザーに「共通の感覚」を想起させながら利用できた点にある

insights / Future action

  1. モバイルアプリにおける文字とアイコンのサイズバランスの重要であること
    ⇨モバイルアプリでは小さい画面のためデザインとしてのビジュアル的なバランスと目線を集められるかという機能的なバランスを考慮する必要がある


  2. テスト順序(オリジナル版と改良版)が結果に影響する重要な要素であること
    先にオリジナル版でアクションを起こすことである程度の流れを掴めてしまったユーザーがいた


  3. 他のアプリとの共通点を取り入れることが有効な戦略となること
    ⇨ユーザーにとっての共通認識を利用できることがよりスムーズなUXに繋がる

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